マイナ免許証「2枚持ち」の主なメリット・デメリット
- 2025.09.05
- 運転免許豆知識

2025年3月からスタートした「マイナ免許証」。使い方には、マイナンバーカードに運転免許情報を一体化する方法のほか、「2枚持ち(マイナ免許証+従来免許)」を選ぶ方法もあります。
その選択に迷っている方が多いようです。実際にSNSやブログで「紛失が心配だから2枚持ち」という声や、「やっぱり1枚のほうがスマート」という意見も見かけます。
改めて、2枚持ちのメリットとデメリットを整理してみました。
マイナ免許証とは?
マイナ免許証とは、マイナンバーカードに運転免許情報を紐づける制度のこと。
ICチップに免許証の情報が格納され、1枚のカードで本人確認と運転資格の確認ができるようになります。
利用形態は3つに分かれます。
パターン | 特徴 |
---|---|
① 従来免許証のみ | これまで通りの運転免許証だけを持つ |
② マイナ免許証のみ | マイナンバーカードに免許情報を一体化 |
③ 2枚持ち(今回のテーマ) | マイナンバーカードと免許証を両方持つ形 |
2枚持ちの主なメリット
1. 万が一の「紛失・忘れ」に強い
2枚あることで、片方を忘れてももう一方で身分証明・運転資格の提示が可能です。
車に従来の免許証を置いておき、財布にはマイナンバーカードを入れておけば、どちらかが手元にあれば大丈夫という安心感があります。
2. 利便性を担保しつつ、安全性も確保
-
マイナ免許の機能(オンライン講習やワンストップ手続きなど)を活用できる
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従来の免許証も手元にあるため、店舗やレンタカーなど、場面に応じた使い分けがしやすい
たとえば、免許証の提示が求められる場面では「カードを預けたくない」という人も、従来型を使えば安心です。
2枚持ちの主なデメリット
1. 手数料が高くなる
2枚発行する分、費用も割高です。
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通常の免許更新:約2,500円前後
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マイナ免許証(1枚持ち):約2,100円
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2枚持ち:最大約2,950円(講習手数料含まず)
1回の差額は数百円ですが、長期的に見ると無視できない金額です。
2. 手続きが2重になる場合がある
たとえば、住所変更や再発行などの際に、マイナンバーカードと免許証で別々の届出が必要になる場合があります。
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有効期限の管理もバラバラ
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更新時期を忘れるリスクもあり
「持っているだけで安心」と思っていても、細かいところで手間が増える可能性は否定できません。
3. 紛失時の手続きが複雑
1枚紛失した場合でも免許不携帯にはなりませんが、再発行の流れはそれぞれ異なります。
また、「マイナンバーカードの再発行には時間がかかる」という声もあり、即日発行の従来免許証とは対応スピードに差があります。
2枚持ちが向いているのはどんな人?
向いている人 | 理由 |
---|---|
車をよく使う人 | 万一の忘れ物対策・冗長性の確保ができる |
オンライン講習を活用したい人 | マイナ免許のメリットを取りつつ、免許証も保持可 |
手続きに慣れていて管理が苦でない人 | 複数カードを使い分けられる柔軟な管理力がある |
まとめ
マイナ免許証2枚持ちは、便利さと万一のリスク対策を両立した選択肢です。
その反面、手間やコストの面では負担が増える側面もあります。
ポイントは、以下のバランスです。
-
より安全性・確実性を重視する → 2枚持ち
-
できるだけ手軽に済ませたい → 1枚持ち(どちらかに絞る)
それぞれのライフスタイルや運転頻度に合わせて、自分に合った形を選んでみてください。
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