近年のドライビングテクノロジーの進化と今後導入されそうな技術

近年のドライビングテクノロジーの進化と今後導入されそうな技術

テレビやCMで自動運転に関するものを目にしたことはありませんか。

今日のドライビングテクノロジーの中でも自動運転はひときわ関心を持たれている話題ですよね。

今回は、近年のドライビングテクノロジーの進化や今後導入されそうな技術について解説していきます。

ドライビングテクノロジーは日々進化し続けている

現在もドライビングテクノロジーは日々進化を続けています。

例えば自動運転です。

自動運転には搭載される技術によって0~5までのレベルに分けられており、2016年にはレベル2までが市販車に採用されていましたが、2021年にレベル3を搭載した車が販売されました。

参照元:自動運転レベルの定義

レベル1の技術は車間距離を維持したり、車線の逸脱を補正したり、などの技術になります。

ステアリング(操舵装置)操作と加減速の支援システムが相互連携していない技術で、今や多くの車にこの機能が付けられています。

レベル2は渋滞時追従支援システムや渋滞時、走行レーンを維持しながら先行車を追従し、停車後は先行車の動きを検知して再度発進するなどの技術が搭載されています。

ステアリング操作と加減速の両方を連携しながら運転をサポートするので、高速道路上での渋滞時、ストレスや疲労を大幅に減らすことができます。

レベル3は特定の場所で全ての操作が自動化される技術です。

高速道路など特定の場所に置いて車が交通状況を認知、運転に関わる全ての操作を行います。

ドライバーは運転から解放されますが、緊急時やシステムが作動困難になった場合はドライバーが運転をしなければなりません。

他にも、衝突しそうになった場合に警報が発せられ、自律自動ブレーキが作動する安全装置や、声をかけて様々な機能を使える車載音声アシスタント、エコな走りができる電気自動車など、現在は多くのドライビングテクノロジーが実際の車に搭載されています。

自動運転はレベル3を搭載した市販車が発売されている

2021年、ホンダはレベル3機能を搭載した世界初の量産車として新型「レジェンド」を発売しました。

レベル3を可能にする「トラフィックジャムパイロット」は高速道路などにおける渋滞時に自動運転を可能にし、ドライバーのストレスや疲労を大幅に軽減します。

レベル3の車では自動運転中にドライバーがハンドルから手を離す「ハンズオフ」が可能です。

そのため運転席に座りながらくつろいだ姿勢を取ることもできます。

また、自動運転中にドライバーが前方を注視しなくても問題ない「アイズオフ」も実現しているので、運転中にカーナビの画面を見ながらの操作や、車内のモニターでDVDやテレビを見ることも可能になります。

車が自動で運転してくれることによって、交通事故の削減や渋滞の解消・緩和にもつながります。

近年のドライビングテクノロジーの変遷

近年のドライビングテクノロジーの流れは次のようになっています。

2016年:部分的自動運転技術を搭載したモデルが発表される

2016年は自動運転元年と呼ばれています。

自動運転の基本技術であるACC(アダプティブクルーズコントロール)が普及し始めたからです。

ACC(アダプティブクルーズコントロール)とは、あらかじめ設定した速度で定速走行し、先行車に近づいたら自動的に加速限をして適切な車間距離を維持しながら追従走行するものです。

2021年:自動運転技術レベル3を搭載した車が発売される

2021年にはホンダから自動運転レベル3を搭載した車が発売されました。

レベル3とは特定の場所で全ての操作が自動化される技術で、特定の場所とは高速道路を指します。

高速道路での運転が自動化されるということで、渋滞時にもドライバーは疲労やストレスを大幅に軽減することができます。

渋滞の緩和や事故の削減にも自動運転は一役買っています。

2022年4月:日本で運転技術レベル4改正法が可決

レベル4とは限定された条件下に置いてシステムが全ての運転操作を実施することで、ドライバーは運転席を離れることができるものです。

自動車専用道路や特定の敷地内・送迎ルートなどの限定された領域においてシステムによる自動運転が行われます。

遠隔による監視を行うなどの条件のもとで、自動運転レベル4で公道での走行を認める制度が2022年4月に公布され、2023年4月に導入されました。

そういった動きもあり、物流分野では2025年をめどに自動運転レベル4サービスカーを導入促進できるよう、現在実証実験などが進められています。

自動車業界において今後導入されそうな技術

これからの自動車業界において、今後導入されそうな技術を調べてみました。

【1】疲労検知や乳幼児の置き去り検知などの機能

乳幼児を車内に置き去りにしてしまう取返しのつかない事故が発生しています。

置き去りを防止するために、車内に付けるセンサーが開発されています。

ミリ波を使用することで、毛布の下にいる幼児の呼吸やチャイルドシートに寝ている新生児も検知できるのが特徴で、子供の置き去りを検知するとライトの点滅やスマートフォンへのメッセージ送信などで警告することができます。

この機能が全ての車に搭載されれば、子供を置き去りにしてしまう事故を防ぐことが可能です。

【2】AIを活用して車と会話する技術

AI音声アシスタントとは、「Siri」や「Google Assistant」と言った、音声で話しかけて、天気やナビの情報を得たり操作したりするものです。

最近ではスマートスピーカーが人気で、音楽の再生をしたりニュースを聞いたり、家電の操作をしたりと便利に活躍しています。

車に関してはナビゲーションシステムの音声認識は以前からあったものの、人間の意図を解釈して新たな提案をしたり、人が「便利だ」「楽しい」と感じる情報を提供したりする、いわゆるリアクションを行えるようになったのは最近のことです。

例えば「ちょっと寒い」と話しかければシステムが「〇〇度にします」と答えてくれ、ヒーターの温度を上げたり、「カフェに行きたい」と話しかけるとオンラインでカフェのリストを検索して瞬時に候補を表示させてくれてナビを開始したりすることなどが可能です。

車と会話するように操作が可能になっています。

【3】IoTを活用したシステム

IoT(Internet of Things)とは、コンピューターやスマートフォンなどの通信機器に限らず、身の回りにあるさまざまな「モノ」を、インターネットを介して相互接続させる技術を指します。

最近ではエアコンと言った家電や照明を出先から操作できるスマートリモコンが身近です。

自動車がIoTを活用することにより、車内に設置したセンサーで現在地・走行データといった情報を収集し、クラウドへ送信します。

次に、クラウドに送信されてきた情報を、AIが精密に分析し、今度はその分析データが自動車へ送信されます。

自動車はそのデータに基づくことで、より現在の状況に最適化した、安全な自動運転を実行可能となるのです。

【4】太陽光でエネルギーを補充する仕組み

2022年にオランダのEVスタートアップ、Lightyearが初のモデル「ライトイヤー0」を発表しました。

車体の上面にソーラーパネルが搭載されており、集めたエネルギーを使って1日43マイル(約70㎞)走行可能です。

22マイル(約35㎞)の対距離通勤などの使用なら、居住区にもよるが、充電設備に接続せずに最大7か月走行できるそうです。

電気自動車よりもさらにエコな車が今後増えていきそうですね。

ドライビングテクノロジーのさらなる進化に期待!

今回は近年のドライビングテクノロジーに関してと、今後実装されそうな技術について解説してきました。

ドライビングテクノロジーは日々どんどん成長しています。

日本では既に自動運転レベル4に関しての法律が整備されているので、車が完全に自動運転する日もそう遠くありません。

ドライバーが楽に運転できる技術が生まれる日を楽しみにして待ちましょう。

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