自動運転や先進安全装置(ACC、レーンキープ)の普及で教習所はどう変わる?

自動運転や先進安全装置(ACC、レーンキープ)の普及で教習所はどう変わる?

最近の車は、昔に比べて驚くほど賢くなりました。
高速道路でアクセルを踏み続けなくても自動的に車間距離をキープしてくれる「ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)」や、白線を感知してハンドル操作を補助する「レーンキープアシスト」など、先進安全装置が標準装備化しつつあります。

こうした技術はドライバーにとって心強い味方ですが、「教習所の教え方は今後どう変わるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

先進安全装置が変える教習の在り方

従来の教習所では、基本的に「人間がすべての操作を担う」ことを前提に指導が行われてきました。
しかし今は、車が補助してくれる領域が広がったことで、指導内容にも変化が求められています

たとえばACCを使えば、長距離の高速運転でも疲労が軽減されます。けれども、それに頼りすぎると「いざというときに反応できない」危険性もあります。

教習所では今後、

  • 装置のメリットを正しく理解する

  • 装置の限界を把握する

この両面を教えるカリキュラムがより重要になっていくでしょう。

自動運転レベルの普及と教習内容の進化

自動運転にはレベル0〜5までの段階がありますが、現在市販車で普及しているのはレベル2(運転支援)。
これからレベル3以上が現実になれば、教習所でも「システム任せにして良い範囲」と「必ず人間が関与すべき範囲」を学ぶことが必須になってきます。

特に都市部では渋滞時の自動運転機能などが拡大していく見込みがあるため、従来の「アクセル・ブレーキ操作の習熟」だけでなく、「システム監視能力」も技能の一部になる可能性があります。

教習所が直面する課題

先進装置が普及する中で、教習所が抱える課題もあります。

  • 車両の更新コストが高い(最新の安全装置搭載車を導入する必要がある)

  • 指導員自身が新技術を理解し、教えるスキルを磨かなければならない

  • 免許取得者が「装置があるから安心」と過信しないような教育が必要

こうした点から、教習所の役割は「操作を教える場」から「安全技術を正しく使いこなす場」へとシフトしていくと考えられます。

学ぶべきは「機械を信用しすぎない姿勢」

便利な装置が増える一方で、大切なのはやはりドライバー自身の判断力です。
雨や雪、道路標示のかすれなどでセンサーが誤作動することもあります。
つまり、「装置があるから安心」ではなく「装置があっても最後は人間が責任を持つ」という姿勢が、これからの教習で最も強調されるべき点でしょう。

まとめ

ACCやレーンキープなどの先進安全装置は、運転の負担を大きく減らしてくれる心強い味方です。

しかし、あくまで「運転を支援するための補助」であり、完全に任せてしまってはいけません。

教習所は今後、

  • 安全装置を正しく理解し、正しく使う教育

  • 自動運転時代に必要な「監視力」と「判断力」を養う教育

へと進化していくことが求められます。
自動運転社会を安心して迎えるためにも、これからの免許取得は単なる運転技術以上のものを学ぶ場になっていくでしょう。

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